私たちは、「ブランディング」は「ファンづくり」であると考えています。
戦略論や人材組織の分野に比べて今日使われているブランドの概念自体がまだ新しく、一般的には幅広い意味で使われることが多い言葉だと思っています。
メディアミックスで出稿した広告を統一のコンセプトやデザインで展開していくこと。CIやVIを刷新すること。
これらを「ブランディング」という意味で使われることも多いと感じています。
では、なぜ私たちは「ブランディング=ファンづくり」であると考えるのか。
こんな説をもとに私たちは考えています。
「マーケティング=売れる仕組みづくり」と言われる一方で、
「ブランディング=売れ続けるしくみづくり」とよく言われます。
この点について、私たちはまったくその通りだと考えています。
では、「売れ続ける」とはどういうことなのか。
つまりそこには、そのブランドを愛する固定のお客様(=ファン)がいることだと、シンプルに考えています。
ファンがいれば、売れ続ける。だからそのブランドはいつまでも愛され、残り続けていくのだと思います。
だとすると、ファンをつくるにはどうすればいいのか。
例えば「Apple」というブランドは、多くの熱狂的なファンのいるブランドです。
この「Apple」というブランドには、企業スローガンである「Think different」が貫かれています。
ジョブズが復帰した1997年にできたこのスローガンは、
その後のiMac、iTunes、iPhoneなど現在に至るまで貫かれていきます。
こうして、企業のビジョンや理念体系が起点となって、その後の企業行動(Appleで言えば商品開発)とプロモーションが一致し、そこに共感した人が集まってファンとなっていきます。
つまり、そのブランドの信念とも言うべき、ビジョン、理念、価値観。これをまずはしっかりと表明すること。
それこそが、ブランディングの出発点。そしてそこから、企業の行動(開発、営業など)とコミュニケーション(オウンドメディアでの発信やプロモーション)に一貫性が生まれることで、やっと人はそのブランドのビジョンに気づくようになります。
だからこそ、そこに「ファン」が集まるのだと考えています。
これが、私たちの考えるブランディングです。