弊社代表取締役 『深澤 了』の著書「どんな会社でもできるインナー・ブランディング まず教育、そして採用、業績アップ。鉄壁の好循環をつくる」(セルバ出版)が、2023年9月29日に出版されました。
そこで今回は、出版にあたっての想いや経緯、読んで欲しい人について、実際に深澤から伺った内容をまとめていきます。
「どんな会社でもできるインナー・ブランディング」はどのような企業が読むべきか?
本書は、社内組織を強化したいと考えている企業に、ぜひ読んでいただきたいです。
- 創業社員・中途・新卒で全員見ている方向が異なる
- 社員の意欲やモチベーション、理念がバラバラで成長が感じられない
- 常に内部崩壊の危険性や可能性を感じている
- 社内コミュニケーションが活発でない
- IPO準備中
- 組織作りに悩んでいる
- 理念を一新して、それを中心に会社をまとめていきたい
- 離職率が多い
上記のように、組織作りから社内強化、採用にも効果を感じられる内容になっています。
なぜインナーブランディングをテーマとしたのか?
きっかけは、出版社から「インナーブランディングについて書いてほしい」と依頼されたことでした。
そして、いざインナー・ブランディングについて書くときに感じたのは「インナーブランディングについて語られている本は少ない」という点でした。ブランディングのなかでもマイナーな「インナー・ブランディング」について書くのは、売れるかどうかの心配もあったほどです。
もちろん全く出版されていないわけでははありませんが、極めて実践的に書かれているようなインナーブランディングの本はほとんどありません。インナー・ブランディングに近いもので、組織作りの本などはありますが、あくまで組織作りがメインであり、ブランド視点で書かれている本ではありません。
であるならば「体系的に、インナーブランディングをどう実施していくのか?」がわかる本を書こうと考えたのです。
組織作りの本でインナーブランディングを学べないのか?
これまで「インナーブランディング」は、組織の本の中で一つの項目として解説されていることもあり、「組織作り」という観点で本を探すとき、様々なものがありすぎて「どのような本を選ぶべきか?」「結局何をすべきなのか?」がわからなくなってしまいます。
また、インナー・ブランディングや理念について触れられてはいても、そこだけに特化はしていません。そのため「結局インナーブランディングとは何をすべきなのだろうか?」という疑問が残されてしまうのです。
もちろん、組織作りの本を読むことが無駄というわけではありません。ただ、組織作りの本を読む前に本書を読んでいただき、その上で組織作りの本を読んでいただくと、効果的かと思います。
インナーブランディングを「採用から」という観点
本書は「インナーブランディングは採用から始まる」という観点から書いています。なぜなら、弊社で考えている採用ブランディングが、理念共感採用という考えだからです。
これまで説かれているインナーブランディングは、ほとんど理念浸透に言及されるのが中心でした。そのメカニズムは学術書が多く、一方で理念浸透をどのように行うのか、また具体的な手順などには言及されていない場合がほとんどでした。
弊社の採用ブランディングの考えを合わせ、採用からインナーブランディングが始まっているという観点であれば、よりわかりやすく斬新な内容になると考えました。
「どんな会社でもできるインナーブランディング」を読めば自社でインナー・ブランディングを進められるのか?
『どんな会社でもできるインナーブランディング』の目的は、「この本を読めば自社だけでインナーブランディングを実行できます」というよりは「これまでよくわからなかったインナー・ブランディングを理解できるようになる」というものです。
そのため「本書を読むだけで自社でインナーブランディングを実行できる」とは言い切れません。
もちろん、本書を読むことでインナーブランディングを理解し、自社で実行していく方法を検討することはできるでしょう。しかし、実際にインナーブランディングを進めていくとなると、なかなか瀬策が進まないという弊害があります。
自社だけでインナーブランディングを進めていく弊害については、以下の記事で解説しているので、そちらも参考にしてください。
これまで「インナーブランディング」に悩まれていたなら
先述したように、「インナーブランディング」について詳しく解説されている本は多くありません。そのため「なんとなく理解しているけど実際に何をすべきかわからない」という企業も多かったのではないでしょうか。
本書は、そんなインナーブランディングについての疑問を解決する内容になっています。さらに、採用の課題解決にもつながります。
これまでも本サイトでインナーブランディングについて解説してきましたが、より深くインナーブランディングを理解して実践していきたい企業は、ぜひ手にとってみてください。
深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター
2002年早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。2015年早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランス、ミラノで6度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても”光る人材”が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。「どんな会社でもできるインナー・ブランディング まず教育、そして採用、業績アップ。鉄板の好循環をつくる」(セルバ出版)。