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2023.08.16

インナーブランディングで起きる社内外の変化|採用活動が強化される理由

インナー・ブランディングで起きる社内外の変化

インナーブランディングを実施するか否かで悩んでいる経営者のなかには「インナーブランディングで何が変わるのだろうか?」と疑問を感じている人もいるのではないでしょうか。

「インナーブランディングを通して理念浸透させた方が良い」となんとなくは理解していても、実際に目に見える形での変化がわからなければ、ためらってしまうのもごく自然な考え方です。

そこで今回は、インナーブランディングで「誰が・どのように」変化するのかについて解説します。

インナーブランディングで起きる「現場」の変化

インナー・ブランディングで起きる「現場」の変化

インナーブランディングを実施することで、現場で働くスタッフにも行動や心理に変化が起きます。ストレートに、パフォーマンスの向上に期待できるでしょう。

たとえば、営業スタッフであれば、受注率や売上が向上します。

弊社むすび株式会社がリブランディングをサポートしているある企業では、プロジェクトチームに参加しているメンバーの売上が10%も向上していると報告をいただきました。

なぜこのような変化が起きるのかと言うと、現場スタッフが会社の考え方を理解して腹落ちした上で行動に移せるようになるからです。

会社の考えを軸に「何をしてはいけないのか」「何をするべきなのか」「会社の軸を元に自分はどのように動くべきなのか」を理解することで、なぜ自分がこの会社にいるのかも明確になります。

現場のアルバイトスタッフにも変化が起きる

アルバイトやパートにまで浸透させるという目的で実行していけば、当然、社員だけではなくアルバイトスタッフにも行動や心理の変化が起きます。

たとえば、スターバックスが良い例です。スターバックスは、アルバイトやパートでも80時間の教育があり、その結果、各々でお客様に対して気持ちの良い接客をおこなっています。

アルバイト・パートが発する一言・1つの仕草で企業のイメージは大きく変わります。そのために、インナー・ブランディングをおこなう必要があるのです。

インナーブランディングで起きる「役員」の変化

インナー・ブランディングで起きる「現場」の変化

インナーブランディングを実施すれば、当然役員層にも変化が生じます。

わかりやすい変化でいえば、視座が上がります。

社長とまったく同じではないものの、ほとんど社長に近い視点で物事を見て、判断できるようになるでしょう。これまで社長に確認していた内容も、確認せずに確信を持って決断できるようになります。

つまり、企業内での物事が進むスピードが圧倒的に早くなるのです。

社長の変化

企業を構成する現場スタッフ・アルバイト、パート・役員に変化が起きるので、当然社長にも変化が生じます。

大きな変化としては、自分の代わりとなって行動できる人が多くなることです。

考えが明確に言語化された上で社員が動いてくれるので、これまで社長が動かなければいけなかった部分を、他の社員ができるようになります。

理念が浸透しているので、「うちの会社としてはこういう行動してほしかった」というような軸がズレることなく、安心して任せられるようになります。

もちろん社員が全員社長の考えや行動を100%できるようになるわけではありませんが、これまで1しかできなかった人が2や3できるようになれば、企業として一気に成長できる機会になります。

採用など「社外」に対して起きる変化

採用など「社外」に対して起きる変化

インナーブランディングは「社内向け」の施策ですが、インナーブランディングを実施することで、社外からの見られ方も変化します。

なぜなら、社内が変化することでお客様に対する行動と会社の価値が一貫し、会社のイメージが作られやすくなるからです。

たとえば、先に例にあげたスターバックスの場合、「お洒落で洗練されたカフェ」だけでなく、理念をもとに現場スタッフが気遣いのある一言をかければ、よりプラスのイメージになります。

これがもし、インナーブランディングではなく外側だけ(PRやクリエイティブのみなど)のブランディングでは、スタッフの態度が一貫せずにマイナス評価になってしまうケースもあるでしょう。

採用で起きる変化

採用についても、インナーブランディングによって有効な変化を起こします。

大きな変化・メリットとしては、社員が自社の強みや方向性を話せるようになることです。この先輩社員の言葉に共感し、応募者が集まるようになります。これにより、これまで応募が集まらなかった中小企業でも、採用しやすくなるのです。

また、理念共感で集まった人材は活躍人材になりやすいという統計が、私たちが手掛けてきた企業のデータを見ても、明らかになっています。

つまり、インナーブランディングを行うことは、採用活動の時点でも、採用後にも良い変化を与えるのです。

インナーブランディングは会社全体を変える

ンナー・ブランディングは会社全体を変える

インナーブランディングは、スポット的に変化が起きる施策ではありません。

インナーブランディングによって理念を浸透させれば、アルバイトから役員、採用活動からその後の企業の動きまで変化します。

これだけのメリットがあるにも関わらず、なぜ多くの企業がインナー・ブランディングを実施しないのかというと、インナー・ブランディングのやり方がわからないからです。

弊社むすび株式会社では、採用ブランディングの観点も合わせてインナーブランディングのサポートを行いますので、インナーブランディングのやり方がわからない場合は、ぜひご相談ください。

深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

2002年早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。2015年早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランスで5度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても”光る人材”が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。

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