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2024.06.06

応募者に響くインナーブランディング活用術!採用効果を高める方法

応募者に響くインナーブランディング活用術!採用効果を高める方法

新しい時代の採用戦略として注目を浴びている「インナーブランディング」。企業文化そのものを魅力的なブランドとして打ち出し、優秀な人材を引き寄せるこの手法は、応募者に深い響きを持たせます。

今回は、採用効果を高めるためのインナーブランディング活用術をご紹介します。

インナーブランディングとは?効果的な採用のための仕組みを理解する

インナーブランディングとは?効果的な採用のための仕組みを理解する

企業が志望者や市場に対してどのようなイメージを持たれたいかを体系的に戦略する手法、それがインナーブランディングです。

外向けのブランディング活動とは異なり、内部に焦点を当てることで従業員が企業の理念や価値観を正しく理解し、体現することを目的とします。

これにより、従業員自らが企業の魅力を発信することに繋がり、結果としてより多くの優秀な人材を惹きつけることが可能になるのです。企業の内実が外部のイメージと一致すると、信頼感が生まれ、応募者に対しても説得力のあるメッセージを発信できるようになります。

企業文化の形成とインナーブランディングの連携

インナーブランディングと企業文化の形成は密接に関連しています。企業文化は組电の価値観や行動様式を形作り、これが従業員にとって働きがいを感じる理由の一つとなります。

この企業文化を明確にし、従業員が自発的に行動できるよう導くのがインナーブランディングです。企業が大切にしている価値観を従業員一人ひとりが共有し、外部に対しても統一されたメッセージを発信できるようにすることで、企業の独自性と魅力を高めることができます。

インナーブランディングは、働く人々の心に響く企業文化を築き上げる基盤となり、組織全体としての一体感を生み出す要素でもあるのです。

採用戦略にインナーブランディングを組み込むメリット

採用戦略において、インナーブランディングを取り入れるメリットは非常に大きいです。

優秀な人材が集まる会社とは、単に給与や福利厚生が充実しているだけでなく、企業文化や価値観に共感を覚える場であることも求められます。インナーブランディングを通じて、そうした企業の内部の魅力を積極的にアピールすることで、志望者の目に留まりやすくなります。

さらに、自社に合った価値観の人材を引きつけることができるため、入社後のミスマッチを減らす効果も期待できます。従業員が自らの働く場所に誇りを持ち、それを外部に伝えることで、自然と企業のファンを増やしていくことが可能になるのです。

応募者に響く企業ストーリーの創造

企業にはそれぞれ歴史や成り立ち、こだわりがありますが、これを「企業ストーリー」として応募者に伝えることで、一層深い共感を得ることができるでしょう。

インナーブランディングを行う上で、企業の個性や魅力をストーリー化することは、非常に有効な手段です。

例えば、創業からの苦労話や、社会に貢献するための企業の取り組みなどを紹介することで、企業の持つ理念や価値観を志望者に感じてもらえます。職場の雰囲気や従業員同士のエピソードを織り交ぜながら、企業が何を大切にしているのかをストーリーテリングすることで、より多くの共感を呼び、優秀な人材を惹きつけることができるでしょう。

人事戦略にインナーブランディングをどう活かすか

人事戦略にインナーブランディングをどう活かすか

企業にとって人材は最大の財産です。しかしながら、優秀な人材を確保し維持するためには、有効な人事戦略が求められます。

インナーブランディングは、採用から育成、そして定着に至るまで、さまざまな人事施策と深く結びついています。企業の内側からブランドを体現し、従業員一人ひとりがブランドの大使となることで、外部に対してもポジティブなイメージを発信し、結果として採用競争で優位性を獲得することが可能になります。

ここでは、人事戦略にインナーブランディングをどう活かすかについて解説していきます。

人事戦略とブランド戦略の融合ポイント

企業にとって人材の募集は非常に重要なプロセスです。しかも、ただ採用するだけではなく、長期に渡って企業とその従業員が共に成長できる関係を築くことが理想です。

これを実現するためには人事戦略とブランド戦略が融合されるポイントを理解することが不可欠です。

例えば、採用プロセスにおいては、企業のビジョンや価値観を伝え、応募者の心に留めることが求められます。

また、オンボーディングの段階では、新入社員が企業文化にスムーズに溶け込むためのプログラムが重要になります。研修やチームビルディングを通じてインナーブランディングを強化し、従業員一人ひとりが企業の顔となることを目指していくべきでしょう。

採用メッセージの効果的な伝え方とは

応募者に響く採用メッセージを作成するためには、企業の強みや独自性を明瞭かつ魅力的に伝えることが必要です。採用サイトや求人広告、さらには社内イベント等でも、一貫したメッージを多くのチャンネルを通じて伝え、フォロワーや潜在的応募者に接触するチャンスを増やさなければなりません。

その際に、従業員が実際に感じている企業の魅力を活かしたストーリーテリングが有効です。彼らの生の声を通じて、企業の内面的な価値を外部に伝えることで、応募者にとって自己と企業のマッチングを考えるための手引きとなります。

インナーブランディングがもたらす採用コスト削減

人事戦略の一環として取り入れたインナーブランディングは、企業の魅力を内外にアピールする効果だけでなく、採用段階におけるコスト削減にも大いに役立ちます。

従業員が自発的に企業の魅力を伝えることで、外部の広告やエージェントへ依存する割合を減らすことができるのです。

また、企業文化に合った人材が集まりやすくなるため、採用後のミスマッチが減少し、その結果として、再採用の手間とコストの削減にも繋がるでしょう。インナーブランディングをうまく活用し、持続可能な人事戦略を構築していくことが企業にとって重要な成功の鍵になります。

従業員の声による信頼性の高いブランディング

従業員の声による信頼性の高いブランディング

企業のブランディング活動において、従業員の声は大きなウエイトを占めます。彼らの言葉は、企業が自ら発信する情報よりも信頼される傾向があり、特に求職者にとっては職場の実態を知る上で重要な判断材料となります。

従業員一人ひとりがもつ個性や経験、業務に対する真剣な姿勢などが、会社のブランドを人間味あふれるものにし、応募者への魅力的なメッセージとなります。

しかし、これらをすべて集めて言語化するのは困難な作業です。

従業員から自社の強みなどを引き出すには、取材力やヒアリング力が求められます。

これらを自社だけで行うとなれば時間も手間もかかるので、この点はプロに依頼したほうが良いでしょう。

弊社むすび株式会社は、取材力においてもこれまで長く携わってきておりますので、その点も承ります。

強みの引き出し方については、以下の記事も参考にしてください。

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深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

2002年早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。2015年早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランス、ミラノで6度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても”光る人材”が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。

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