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2023.12.27

インナーブランディングの浸透促進するイベントとは?

インナー・ブランディングの浸透促進するイベントとは?

インナーブランディングの浸透を促進させるために「社内でイベントをおこなう」方法があります。ただし、どのようなイベントでも良いわけではありません。

たとえば、単に「会社の飲み会」をイベントと捉えるのであれば、飲み会だけで理念が浸透するわけではないのです。

では、どのようなイベントがインナーブランディングの促進に適しているのでしょうか。

本記事では、インナーブランディングを促進するイベントについて解説します。

インナーブランディングを促進するためのイベントとは?

ンナー・ブランディングを促進するためのイベントとは?

インナーブランディングを促進するためという観点で考えれば、ビジョン・ミッション・バリューを説明するようなイベントが好ましいです。

社長が自ら大々的に発表するようなものも、一つのイベントと言えるでしょう。

そのほかにも、いくつかの営業所や店舗のある企業であれば、各拠点をまわりながら「ビジョンにそくしたどのような行動をしているのか?」「ミッションに即したどのような行動をしているのか?」と説明しながら考えてもらうというのも、一つのイベントです。

つまり、ただの楽しいイベントではなく、そこにインナーブランディングの促進活動があるかどうかが大きなポイントとなります。

ランチ会もインナーブランディングに落とし込める

先述したように、インナーブランディングを促進するためのイベントには、そのイベントに促進活動が組み込まれているかどうかがポイントとなります。

この条件を踏まえれば、飲み会やランチ会でもインナーブランディングの促進活動はできます。

たとえば、理念に関連するクイズ大会をおこなうなどのプログラムを組み込めば、理念浸透活動の一つになります。

また、従業員の家族を呼んだようなイベントでも活用できます。

それがただの娯楽の意味でのレクリエーションであれば意味がありませんが、家族を巻き込みながら会社の事業について理解を深めるようなイベントであれば、理念浸透活動の一環になります。

イベントはやり方ではなくあり方

ベントはやり方ではなくあり方

インナーブランディング促進のために、イベントをおこなうこと自体は問題ありません。

むしろ、会社のやり方にのっとった理念浸透を深められるイベントであれば、積極的にやっていくべきです。

しかし、大事なのは「やり方」ではなく「あり方」です。

多くの企業がインナーブランディングで失敗するのは、この「やり方」にこだわるためです。

「どうやればいいか?」という目先の行動方法ばかり見ていても、インナーブランディングは成功しません。

「なんのためにやるのか?」「どのように組み込むのか?」を考えて行動しなければ、インナーブランディングの促進にはつながらないのです。

あり方を考えなければどのような方法も意味がない

インナーブランディングの活動は、すべて「ありかた」を考えてください。

たとえば、先日の記事にもある「ノベルティ」も、よくある「やり方」だけを考えてしまっている例です。

多くの企業が、インナーブランディングで「イベント」や「ノベルティ」を始めようとするのは、検索で「インナーブランディング やり方」などで目に留まったからではないでしょうか。

そこで「この方法で進めればインナーブランディングが成功する」と考えないでください。

これらの方法をおこなったからといって、インナーブランディングが成功するわけではありません。

ノベルティであれば「ノベルティでどのように理念浸透活動ができるのか?どのように活用できるのか?そもそも弊社の社風と合っている活動だろうか?」を考えて取り組まなければいけません。

イベントも同様です。

元々イベントなどをおこなってこなかった社風の会社が、急にインナーブランディングのためにイベントをおこなうといっても、従業員のモチベーションはあがらず、理念浸透活動に繋がりません。

インナーブランディングから施策を生み出す

インナー・ブランディングから施策を生み出す

イベントなどの活動は、後発的なものだと考えてください。

つまり、「イベントをおこなえばインナーブランディングになる」ではなく「インナーブランディングのためのイベント」という考え方です。

でなければ、どのような施策もインナーブランディングにはつながりません。

今回解説したようなイベントも、一つの方法として効果はありますが、イベントがメインではありません。

これらの促進活動においてもご相談にのりながら一緒に考えていきますので、ぜひ一度弊社にご相談ください。

深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

2002年早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。2015年早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランス、ミラノで6度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても”光る人材”が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。「どんな会社でもできるインナー・ブランディング まず教育、そして採用、業績アップ。鉄板の好循環をつくる」(セルバ出版)。

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