ブランディングの仕事を始めてからずっと思っていることがある。
それは、理論や理想論を語りすぎではないのかと。
色んな問い合わせの相談など受けていると、そもそも複雑に考えすぎていて
問題を過剰に大きく考えている企業って多いんだなと感じる。
その企業が考える過剰な課題に、もっともらしい理屈やプロセスで提案することも出来るが、基本的にそれはお金の無駄遣いだと思うので、やならいでいい事はやらないでいいと伝えている。
ブランディングの理屈や理想論で言えば、やるという選択もあるが、現実的に考えればそこまで必要かなと思うことは多い。
先日も課題をシンプルに整理していきながら話しを聞いていくと、最終的には『自分たちで出来る気がしてきた』『そう言われればそれだけの事か』となった企業の方々がいた。
(他のブランディング会社には結構色んなサービス提案をされたらしいですが、自分たちでやってみるそうです。)
わりとそれだけの事って多いですよ。理屈や理想からは外れているかもしれないけど、理想や理屈に合わせる必要のない事もあります。
もっともらしい理論や理想を聞くと、なんかすごい魔法が手に入るような気になるかもしれないですけど、海の上を歩けるようになる必要はないこともあります。
もっともらしい理論や理想に酔ってしまう前に、一度課題をシンプルに整理して景色を見直してみるといいかもしれません。
(よこうち)