「無名×中小企業でもほしい人材を獲得できる 採用ブランディング」(幻冬舎)を上梓して早1年10ヶ月。あの頃は「採用ブランディング」という言葉はまだまだ聞かれることはありませんでしたが、今は多くの企業が使うようになりました。
しかし、それにともなって、私たち界隈でも「われこそが採用ブランディング」という会社も以前よりも増えたなと思います。粗悪品じゃないけど、「本当にそれ採用ブランディング?」というものにも出会うようになってきました。下記はその一例。
●某制作会社。結局、HPとかパンフレットとかツールの話に終止。
●某人事系の代理店。結局それプロモーションの話ですよね。
採用ブランディングとは、ツールだけの話でも、プロモーションだけの話でもありません。
B=(b×c)v
B=BRAND BUILDING
b=behavior(従業員の行動)
c=communication(プロモーション)
v=vision(理念)
というブランド構築の公式を本の中でも提示していますが、だいたいcの話だけ、とかbだけとかそういう話が多いように思います。つまりブランディングとは何なのか、ブランディングに対する考え方の浅さがこういう話につながってくるのかと思います。
そして最近、私のフェイスブック広告にとってもアップされてくる某人事システム。時流に乗ったネーミングをつけていますが、その実、「結局それ、ただの人事管理システムですよね」という話だったり。上記の公式で言えばbにあたる部分なので、これはうまく使えれば採用ブランディングには寄与できそうですけどね。
企業様を回っていると、「採用ブランディングを提案されました!」ということに出くわすこともあります。その値段の法外なこと….。やることは一見正しそうですが「本当にそれで実績出るの?」というのも少なくありません。いくら同じメニューだったとしても、勘所がありますからね。
採用ブランディングという概念は、私が前職の「パラドックス」にいたときに、当時の同僚と一緒に構築した考え方です。そこから数々の実績をパラドックスとして、そしてむすびとして残してきました。
採用ブランディングの正しい考え方、土台の構築、そして実践があれば、必ず短期で結果が残せるのが採用ブランディングの大きな利点です。どうか、「にわか採用ブランディング」に踊らされることのないよう、ご注意ください。
(深澤)