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レポート

2020.05.19

採用大チャンス時代到来。ミスマッチが増えてタチの悪い採用が増える。

コロナ・ショックにより、採用市場の激変しています。HR業界にいる人はみな、一様に就職氷河期を予想し、売り手市場から買い手市場への変化を感じています。とある採用系の代理店の方に聴くと、中途採用の求人数は激減し、これまで見向きもされなかった不人気業界や知名度の低い企業への応募が一気に増えているそうです。まさに買い手市場の特徴がそのまま出ています。

このまま多くの人の予想通りに進むとすると、どんなことが採用に起こり得るのか。それを予想することは、比較的容易です。なぜなら私はリーマンショック前から企業の採用活動に携わっています。あの頃もそうでしたが、求人広告に人が集まると、選考が雑になりがちです。「企業と求職者は対等」と言いながら、結局は上から目線の採用になりがちです。まして、ここ5年は極端なまでの売り手市場であり、大手志向でした。中小企業には人が集まらなかったのです。もう媒体は使わない、という企業も増えていました。

しかし、コロナ・ショックにより「企業の求人広告に、容易に人が集まる」状況がつくられると、経営者や人事担当者は、それまでが集まりもしなかっただけに、とても興奮してしまうでしょう。媒体で集まるようになれば、非常に効率的です。あとは選べばいいのです。しかし、上記のように選考は雑になりがちです。そうなると、ミスマッチが増え、入社したけど、すぐに辞めてしまう人も増えるでしょう。これは最悪です。これまでは「集まらなかったので、採用できなかった」けど、図らずも「集まってしまった」ために、企業側も予算と労力が割かれ、求職者も1行の黒歴史が残ってしまうのです。

こんな不幸でタチの悪い採用が増えることが容易に予想できます。だから私たちは採用ブランディングを実践しましょうと声を大にして言いたい。採用ブランディングは、数にも質のも効く即効性のある方法です。どんな企業にも実践できます。

今いる企業の業績が傾き、いやおうなく転職をする人もいるでしょう。そういう人たちが不幸にならないように、また企業側も、将来の活躍人材を採用するために、ぜひ企業側に採用ブランディングを実行してほしいと思います。状況が状況だけに、社会的な責任くらいに思ってほしいと、個人的には切に思っています。

(深澤)

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