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レポート

2020.03.19

効果の出る制作物でなければつくる意味はない。

むすびはおかげさまで、このHPの効果もあってか、ブランディングの会社、という認識をされることが多くなってきました。もちろんそのとおりですし、そんなふうに見られたい、ということを念頭にしてきましたので、これは本当にありがたいことだと思っています。

「採用ブランディング」という考え方がHRの世界で当たり前になってきました。同じような意味で「採用マーケティング」という概念を使う会社も出てきて、これまで圧倒的に「勘と経験」の世界だった採用の世界に、理論が浸透してきたことは私たちにとってもうれしいことです。

しかし、「採用ブランディング」と検索しても、残念ながら「むすび」は検索上位に上がってきません。「医者の不養生」という言葉がありますが、まさにそこに陥っています。現に「採用ブランディングは弊社が初めて理論化した概念なんです」という説明をしても「そうなんですか」と驚かれるのが最近のトレンドです。これは経営者である私の怠慢ですね…。もっと頑張らないといけません。

残念なのは、採用ブランディングの概念が広まるにつれて、「粗悪品」も横行しているということです。制作会社が自社の制作スタンスの表明として、「採用ブランディングを行えます」と単に表明しているだけのところも多いのです。

確かに、私たちも制作物だけ請け負うこともあります(そう言うとちょっと驚かれます)。そうした場合、まったくブランディング要素を加味しないでつくるかというと、そんなことはありません。極めて限られた時間での、しかも限られた人たちへのヒアリングという形ですが、クライアント様から情報を収集し、結局、ブランディングのプロジェクトで行うことを、紙に落として制作していきます。つまりちゃんと効果の出る設計図を描き、制作していくということです。だから、自慢ではないですが、弊社の制作物はちゃんと効果が出ます。例えば、採用ならパンフやHPを変えるだけで、採用できる人の質や人数が変わるのです。もちろんブランディングからやったら、もっと効果が出ます(もしくは人事部の採用が楽になります)。

では、制作で効果の出る設計図とは何か。それは以下の8(7)要素になります。

①強み
②ターゲティング
③企画構成
④コンセプト
⑤コピー
⑥デザイン
⑦操作性(Webのみ)
⑧らしさ

以上は何かを解き明かしてから制作するので、制作物だけでも効果が出るのです。ただ闇雲に制作しても効果なんて出ません。私たちは「なんかカッコいいものつくってよ」というよくある無茶振りでも、しっかりとここを解き明かしてから制作します。逆に言えば、これが表現できていない制作物、ここを考えられていない制作物はしっかりとした効果が出ません。いい制作物とは、コピーやデザインのクオリティもいいだけでなく、しっかり経営として機能する制作物だと私たちは定義しています。

上記の⑧項目を解き明かすことは、実はほとんど戦略構築することと同じなのです(とくに①②④⑧)。だから私たちは戦略構築と制作は一貫性を保つ意味で不可分だと本来考えています。戦略構築と制作は、だいたい別会社の担当になりがちですが、ブランディングの観点からすると、本質的な方法とは言えません。

いくら口当たりのいいコピーにカッコイイデザインでも、単につくっただけの自己満足に陥ってしまうのはこのためなのです。
(深澤)

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