自社の強みや価値観がよくわからないのは当然です。なぜならば、本当にすでに強みは文化になってしまっており、文化は社内で「当たり前」になっているので、気づきにくいのです。
弊社のブランディング・プロジェクトを行うと、多くの企業様から「こんなに強みがあったんですね!」、「これがうちの強みだったんですね!」という言葉が聴かれます。経営者でさえ、この言葉を漏らすこともあります。いや、経営者ほどそうかもしれません。
なぜなら、特に創業経営者やオーナー系企業の場合、その人やその家族の考え方そのものが経営に現れるので、本人が当たり前に思っていることが文化になっています。だから気づきにくいのです。
ブランディングは自社のみで進めていくことは相当困難を伴い、大抵は途中で頓挫します。それは人の心理には「心理的に近い距離のものは、細かいところまでよく気づくけど、大枠を把握しにくい」、「心理的に遠い距離のものは、細かいところに気づきにくいけど、大枠を把握しやすい」という社会心理学で言う「解釈レベル理論」があるからです。
自社のみでブランディング・プロジェクトを進めていく困難さは、「細かいところに気づくゆえに、できない理由が浮かびやすい」というところ。弊社のような社外の「伴走者」がいることで、いつでもブランディングの軸に立ち返ることがしやすくなるのです。