企業(経営)理念がなぜ重要なのでしょうか。それはさまざまな面から指摘することができます。
①長寿企業には企業(経営)理念を中心とする強固な文化がある
②理念浸透が業績との統計的相関関係があることがわかっている
③理念浸透が職場のさまざまな指標との統計的相関があることがわかっている
①は名著「ビジョナリー・カンパニー」(ジム・コリンズ・著/山岡洋一・訳,日経BP,1995年)など、多くの研究によって経営における企業(経営)理念の重要性が指摘されています。
②は国内外で研究により指摘されていることです。例えば日本の研究では「日本の持続的成長企業 ―「優良+長寿」の企業研究」(リクルート・マネジメント・ソリューション組織行動研究所,東洋経済新報社,2010年)において、指摘されています。
③は小林・江口・TOMH研究会による研究により「ブランド理念の浸透がワーク・エンゲイジメント/職場の一体感/業務の遂行/創造性の発揮/積極的な学習の指標と正の相関関係がある」ことが指摘されています。
私たちは、これらの研究や自社の研究開発から、こちらのページの「03業績向上につながる理念浸透策(インナー・ブランディング)」に「インナーブランディングが業績を上げる7ステップ」としてオリジナルにモデル化しています。
企業(経営)理念がなくても企業は動いていきます。短期的に利益を最大化し、エグジットを狙う企業には必要ないかもしれません。しかし長く続く企業にしたいと思ったとき、企業(経営理念)を言語化する企業ブランディングは大きな武器になるでしょう。