採用ブランディングは、短期間で効果がある即効性の高い方法論です。
「なぜ即効性が出るのか?」「どの位の期間で効果を感じられるのか?」については、以下の記事で解説しています。
「採用ブランディングは即効性が見込めない」「長期的な施策になる」といった意見もありますが、むすび株式会社が採用ブランディングを行った企業では、実際に短期間で成果が出ていると、実行後のヒアリング調査からわかっています。
無名の会社かつ、これまで全く採用できなかった会社が、ことごとく採用を成功させているのです。
しかし、採用ブランディングで即効性を感じられない会社もいます。
今回は、「なぜ即効性が出ないのか?」採用ブランディングを短期間で成功させる条件について解説します。
基本を信じることが要
採用ブランディングで行う内容は、決して目新しいものではありません。
採用担当者が聞けば「当たり前」「王道」と思う内容ばかりです。
しかし、多くの企業は、その「当たり前」も「王道」もできていませんし、一つひとつの工程を、精度高く計画し、実行することで、採用の基本力を積み上げられている企業はほぼありません。
私たちは、この当たり前の方法を、着実に進めていき、他社との差別化を図っていきます。
ただ、この「当たり前」が一つの問題点なのです。
当たり前であり、王道な方法だからこそ「本当にこれで効果が出るの?」と不安に感じられてしまいます。
しかし、信じてやり抜けば必ず成果が出ます。私たちが携わってきたプロジェクトでは、多くの企業が同じ方法で成功しています。
「基本を信じて着実に遂行する」。採用ブランディングを成功させるためには、結論、「やるだけ」なのです。
採用ブランディングの即効性を得る3つの条件
採用ブランディングを成功させるためには、「複数の基本を精度高く計画し、着実に遂行する」ことだと解説しましたが、即効性を得るためにはいくつかの条件があります。
- 採用の勘所が良い
- 採用ブランディング・プログラムに則って行動する
- プロを信じて任せる
3つの条件をしっかり行えば、採用ブランディングで即効性の成果を感じられます。
①採用の勘所が良い
「結局、知識やセンスが必要なの?」と思われるかもしれませんが、単に早いか遅いかで言った場合には、やはり知識や経験は必要です。
- 採用に関しての全くの素人
- これまで一人も採用したことがない
- 人事の専任がいない
上記のような場合、そもそも採用をしたことがないのですから、当然時間はかかります。ただし、時間がかかると言っても、これまでの調査から、1年以内に結果が出ていきます。私達は短期的な効果の定義を1年以内としていますので、ここで言う短期的というのは採用ブランディングを実行して数ヶ月以内を指します。
また、「採用担当者」はもちろんですが、プロジェクトに携わる人の勘所が良いと、成果が出るのは早いです。
採用は、これまでの経験値や感覚も必要なので、「短期的な効果」という面だけに注目すれば、やはり知識やセンス、いわゆる勘所は必要になります。
②採用ブランディング・プログラムに則って行動する
採用ブランディングは、決めたとおりのプログラムで行わなければ効果が出ません。
プログラムどおりに行わない場合は、「結果があまり感じられない」程度ではなく、ハッキリと結果が出ません。
よくある例が、以下の3つです。
- 採用担当者が仕事を抱えすぎて動けなくなってしまう
- 社長(決裁者)が急に採用ブランディング・プログラムを止めてしまう
- 採用ブランディング・プログラムに参加していない決裁者が横から口を出してしまう
このような場合、採用ブランディングに一貫性が出なくなり、結局自社の我流の方法に戻ってしまいます。
結果的に自分達のやりやすい方向に戻してしまうのは、全く意味がありません。
自分達の考えている方法ではなかったとしても、やり遂げなければ成果は出ないのです。
③プロを信じて任せる
ここで言う「プロ」は、私たちむすび株式会社と考えてください。
採用ブランディング・プログラムを実施するということは、私たちに委ねるということです。
「良いとこだけ切り取って後は自社でやります」というような考えでは、まず成功しないと考えてください。
私たちを信じて、時間を確保してちゃんと実行さえしてくれれば必ず成功します。必ずです。
これは、過大評価ではなく、実際に私たちが手掛けてきた企業のデータを見ても、明らかなのです。
採用ブランディング成功の鍵は企業の取り組み姿勢
「採用ブランディングが成功するのか」「短期間で効果を出せるのか」については、その企業の取り組み姿勢次第です。
- 「採用ブランディングをやってみたけど、時間がとれない」
- 「採用ブランディングをやってみたけど、自社の方向性とは異なる」
- 「自社のこれまでのやり方で進めていきたい」
上記のような考えでは、即効性が出ないどころか、採用ブランディングは成功しません。
これまで私たちが携わり、採用に成功している企業は、藁にも縋る想いで真剣に愚直に採用ブランディングに取り組んでいます。だから、成果が出ています。
採用ブランディングは、小手先のテクニックではありませんから「企業側が本気で取り組むかどうか」が最も重要なのです。
深澤 了 Ryo Fukasawa
むすび株式会社 代表取締役
ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター
2002年早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。採用領域だけでこれまで1000社以上に関わる。2015年早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で開発した「甲州富士川・本菱・純米大吟醸」はロンドン、フランスで5度金賞受賞。制作者としての実績はFCC(福岡コピーライターズクラブ)賞、日本BtoB広告賞金賞、山梨広告賞協会賞など。雑誌・書籍掲載、連載多数。著書は「無名✕中小企業でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング」(幻冬舎)、「知名度が低くても”光る人材”が集まる 採用ブランディング完全版」(WAVE出版)。