そもそもゴルフに全く行っていないのと、ゴルフ縛りで書くことが辛くなってきたのと、昨日見たテレビ番組で昔の仕事を思い出したのと、で今回は製造業(BtoB)とブランディングというテーマで書いてみたいと思う。
※前職は商社(製造業関連)なので。
結論から言うと、製造業(BtoB)もブランディングはやった方が良いと考えている。ブランディングとは何か?定義的な議論を無視して言い換えると、知ってもらう努力はした方が良いと考えている。
ちょっと長い前置きで、ブランディングをやる上での注意喚起として。
前職から離れ、他業種の企業を見ることが多くなり、よく思うのは『製造業は良かったな』ということ。中に居た時は全く思わなかったけど、外に出てみると良いところがよく見えるようになった。何がそんなに良かったのか、それは
①とにかく買う側も売る側もプロじゃないと成立しない、プロ意識が高い
②とにかくなぜ?としつこく追求する
③とにかく細かい
④とにかく真面目
⑤とにかくお金にうるさい
⑥とにかくプレッシャーの掛け方がきつい
⑦だけど意外と人情はある
他にもあるが、一旦こんなところ。
人によっては何が良いの?とか思うかもしれないが、日本の製造業を押し上げてきたのはこういう姿勢が脈々と受け継がれて来たからかなぁと思ったりしている。
なぜこんなことを前置きで書いているのか。それは、そんな姿勢を持った企業とほとんど会ったことがないから。製造業に居た時は世の中の会社はみんなこんな感じだと思っていたが、外に出てみたらまぁ少ないことに気付いた(主観ですよ、主観。)。
こういう姿勢を持った企業が少ないことが、実はブランディング業界やWEBプロモーション業界などに弊害をもたらしていると考えている。基本的にお客様はめったに細かく追求してこない、『プロが言うんだからそうだろう』『よく分からないから任せちゃおう』みたいなことが多い。追求しているつもりでも、甘いことがほとんどだ。追求が無さ過ぎて、言わないでも良い情報提供をし、結果仕事にならなかったこともある(深澤には内緒)。何が言いたいかというと、騙そうと思えば騙せてしまう状況にほとんどはあるということだ。この状況が業界の自己研鑽を阻み、成長を阻害しているのではと思うことがある。下手をすれば1日ググった知識レベルで仕事が出来る。ここ5年位でブランディングをサービスにしている会社がとても増えているが、個人的に大半は情報弱者相手のビジネスだと思っている。
製造業でブランディングをやっていきたいという人がこれを見たら、是非製造業魂を思い出しながらパートナー企業を選定して欲しいと思う。
『知ってて当然だろ』『知らない方がおかしい』『どうせ分からないだろ』『古い業界だから』『予算少ないしまぁこのくらいでいいか』とか思って、目の前に来る人はいます。『その言葉知りません』『説明の意味が分かりません』『説明されても納得できません』『なぜですか?根拠は?』『なぜこの金額になるのですか?』などなど思うがままにぶつけてみてください(出来れば何社か相見積で)。都合が良い悪い関係なく、全てに真摯に答えてくれるところにお願いすると良いと思います。
前置き長すぎてすみません。。話しを戻すと、
製造業は地味な仕事で目立たないけど良いところたくさんあります。世の中を支えているのは製造業です。異論はあるかもしれませんが、個人的にそう思ってます。ただ、世の中に情報発信をするのはお世辞にも上手じゃありません。必要ないものだと思われてきたからだと思います。もったいないです。知ってもらうだけでもアドバンテージになると思います。学生の就職したい業界1位になっても良いくらいだと思います(当時の僕は全く思ってませんでしたが…)。
昨今製造業がテレビCM、You Tube広告など始めて来ていますが、大手だけではなく中小ももっと発信して欲しいと願ってます。やれる手段はあります。
知ってもらうだけではブランディングにならないよ、とか言う人とかいるかもしれませんが、まずは情報発信する→世の中に知ってくれる人を少しでも増やす、そんなところからブランディングを始めてみても良いんじゃないでしょうか。
(横内)